定期試験の講評

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 ◆答案作成の心得◆


   <目次>

 ◆2023年度
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政府論
   ・行政学

 ◆2020年度
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政府論
   ・行政学

 ◆2019年度
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政府論
   ・行政学

 ◆2018年度
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政府論
   ・行政学

 ◆2017年度
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政府論
   ・行政学

 ◆2016年度
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政府論
   ・行政学

 ◆2015年度
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政府論
   ・行政学

 ◆2014年度
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政府論
   ・行政学

 ◆2013年度
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政府論
   ・行政学

 ◆2012年度
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政治論
   ・行政学

 ◆2011年度
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政治論
   ・行政学

 ◆2010年度
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政治論

 ◆2009年度
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政治論

 ◆2006年度
   ・日本政治入門
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方政治論

 ◆2005年度
   ・日本政治入門
   ・現代民主主義論
   ・官僚制と政治
   ・地方自治2
   ・行政学1
   ・行政学2

 ◆2004年度
   ・日本政治入門
   ・現代民主主義論
   ・行政学1
   ・行政学2

 ◆2003年度
   ・日本政治
   ・現代民主主義論
   ・地方自治1
   ・行政学1

 ◆2002年度
   ・日本政治
   ・現代民主主義論
   ・地方自治1
   ・行政学1

 

■現代民主主義論(2023)  214(受験者数)/240(登録者数) (不受験率:10.8%)

▽出題意図
 評価の構成は、出席確認を兼ねた随時(数回)の感想文が20%、授業内評価が80%であった。授業内評価の配点構成は、正誤問題(4者択一)3問(15点)、空語補充12問(36点)、論述1問(29点)だった(計80点)。授業内評価は、全授業範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 数回の感想文の提出率(出席率)の平均は81.6%であった。授業内評価の得点率の平均は、正誤問題が84.3%、空語補充が72.2%、論述が58.5%だった。例年に比べて、論述の出来が悪かった。不本意ながら一定の範囲内で得点調整をした。D評価の学生は、得点調整がなければF評価である。登録者240名のうち授業内評価を受験した学生は214名で、欠席者(非受験者)の多さが、評点平均値を押し下げている原因となっている。評価欠席者26名を除く実受験者中のF評価の割合(実質不可率)は8.4%だった。

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■官僚制と政治(2023)  32(受験者数)/40(登録者数) (不受験率:20.0%)

▽出題意図
 評価の構成は、出席確認を兼ねた随時(数回)の感想文が20%、授業内評価が80%であった。授業内評価の配点構成は、正誤問題(4者択一)2問(12%)、空語補充15問(60%)、論述1問(28%)だった。授業内評価は、全授業範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 数回の感想文の提出率(出席率)は、最高67.5%、最低57.5%、平均62.0%であった。授業内評価の得点率の平均は、正誤問題が56.3%、空語補充が66.9%、論述が68.1%だった。不本意ながら一定の範囲内で得点調整をした。D評価の学生の一部は、得点調整がなければF評価である。1講時の授業のためか、出席が悪かった。また、そのことを反映してか、登録者40名のうち授業内評価を受験した学生は32名で、やはり欠席が多かった。欠席者(非受験者)の多さが、評点平均値の低さの主たる原因である。評価欠席者8名を除く実受験者32名中のF評価の割合(実質不可率)は6.3%だった。

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■地方政府論(2023)  25(受験者数)/36(登録者数) (不受験率:30.6%)

▽出題意図
 評価の構成は、中間試験(25%)、期末試験(75%)であった。中間試験の配点構成は、出席点(1点)、論述2題(各12点)であった。期末試験の構成と配点は、空語補充17問(68%)、論述1問(32%)だった。期末試験は、全授業範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 中間試験の平均点は、第1問が6.8点(12点満点中)、第2問が7.2点(12点満点中)であった。期末試験の得点率の平均は、空語補充が68.5%、論述が72.6%だった。不本意ながら一定の範囲内で得点調整をした。D評価の学生は、本来であればF評価である。1講時の授業のためか、出席が悪く、登録者36名のうち期末試験を受験した学生は25名であった。期末試験受講者はすべて及第している。

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■行政学(2023)  25(受験者数)/29(登録者数) (不受験率:13.8%)

▽出題意図
 評価の構成は、中間試験(25%)、期末試験(75%)であった。中間試験の配点構成は、出席点(1点)、小論述3題(各8点)であった。期末試験の構成と配点は、空語補充17問(68%)、論述1問(32%)だった。期末試験は、全授業範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 中間試験の平均点は、第1問が6.0点(8点満点中)、第2問が6.1点(8点満点中)、第3問が4.7点(8点満点中)であった。期末試験の得点率の平均は、空語補充が66.4%、論述が65.4%だった。不本意ながら一定の範囲内で得点調整をした。D評価の学生は、本来であればF評価である。期末試験欠席者4名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は4.0%だった。

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■現代民主主義論(2020)  192(登録者数)

▽出題意図
 評価の構成は、期末試験(授業内評価)79%、出席点(講義概要のDUETによる提出)21%であった。(コロナ配慮学生は別形態で評価を実施。)
▽講評
 各回の講義について「概要」を提出してもらったが、実は、この部分でかなり得点差がついている。満点近い学生もいたが、提出状況が芳しくない学生、提出していてもおざなりな「概要」となっている学生は、大きく得点を落としている。提出さえすれば必ず点数がとれるとは思わないこと。
 期末試験の配点は、正誤問題(4択)が15点、空語補充が36点、論述が28点(79点満点)である。
 期末試験の得点率は、正誤問題(4択)が79.7%、空語補充が50.6%、論述が70.8%で、全体で63.3%だった。例年と比べて、空語補充の成績が極端に悪かった。
 不本意ながら得点調整をしている。D評価の学生は、本来であればF評価である。

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■官僚制と政治(2020)  89(登録者数)

▽出題意図
 評価の構成は、期末試験(授業内評価)80%、出席点(講義概要のDUETによる提出)20%であった。(コロナ配慮学生は別形態で評価を実施。)
▽講評
 講義「概要」は7回に分けて提出してもらったが、実は、この部分でかなり得点差がついている。満点近い学生もいたが、提出状況が芳しくない学生、提出していてもおざなりな「概要」となっている学生は、大きく得点を落としている。提出さえすれば必ず点数がとれるとは思わないこと。
 期末試験の配点は、正誤問題(4択)が14点、空語補充が48点、論述が38点(100点満点)で、これを80%に圧縮して全体の評価に算入している。
 期末試験の得点率は、正誤問題(4択)が62.1%、空語補充が73.5%、論述が70.3%で、全体で70.7%だった。
 不本意ながら得点調整をしている。D評価の学生は、本来であればF評価である。

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■地方政府論(2020)  48(登録者数)

▽出題意図
 評価の配点構成は、中間レポート1(33%)、中間レポート2(23%)、期末レポート(23%)、各15回の講義概要の提出(計21%)である。いずれもDUETによる提出とした。レポートはいずれも1800字程度以内とし、「概要」はいずれの回も200字程度以内とした。
▽講評
 レポート提出者数はそれぞれ、44名、44名、42名であった。概要提出者数は回によって異なるが、最高で44名、最低で39名であった。レポートの得点率の平均は、中間レポート1が75.2%、中間レポート2が85.4%、期末レポートが80.1%だった(未提出者を除く)。概要の得点率は、平均で90.1%であった(未提出者を除く)。
 1回分の講義の半分ほどの内容にかかわる中間レポート2は多くの学生が高得点を挙げているが、内容が2回の講義に及ぶ中間レポート1では、学生のまとめ方の能力(つまりは授業の理解度)が問われることになり、学生の得点にバラつきが生まれている。

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■行政学(2020)  77(登録者数)

▽出題意図
 評価の配点構成は、中間レポート1(33%)、中間レポート2(23%)、期末レポート(23%)、各15回の講義概要の提出(計21%)である。いずれもDUETによる提出とした。レポートはいずれも1800字程度以内とし、「概要」はいずれの回も200字程度以内とした。
▽講評
 レポート提出者数は3回とも69名であった(ただし不提出者は回によって異なる)。概要提出者数は回によって異なるが、最高で72名、最低で65名であった。レポートの得点率の平均は、中間レポート1が76.2%、中間レポート2が77.2%、期末レポートが85.1%だった(未提出者を除く)。概要の得点率は、平均で92.9%であった(未提出者を除く)。回を間違えたり、同じ担当者による別の講義である「地方政府論」と間違えて概要を提出した者が数名見られた。

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■現代民主主義論(2019)  68(受験者数)/72(登録者数) (不受験率:5.6%)

▽出題意図
 評価の20%が2度の小レポート(ともに1000字程度)、残りの80%が期末評価である。
 期末評価は、正誤判定(4択)が3問(15点)、空語補充12問(36点)、論述1問(29点)という構成で出題した(計80点)。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 正誤判定、空語補充、論述の得点率は、それぞれ82.1%、73.5%、65.3 %であり、例年にくらべて比較的よく出来ていた。論述は、ほとんど学習した形跡の見られない一部の学生を除いて、一通りの解答ができていた。小レポートでは、課題図書の『職業としての学問』ではなく、同じ著者の『職業としての政治』についてレポートを提出した者がいたが、当然のことながら、点数を与えなかった。
 評価欠席者4名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は11.8%だった。実受験者で不可となった学生のほとんどは、レポートの両方、あるいはどちらか一方しか提出しなかった学生である。

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■官僚制と政治(2019)  81(受験者数)/86(登録者数) (不受験率:5.8%))

▽出題意図
 空語補充18問(72点)、論述1題(28点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 平均得点率は、空語補充が60.7%、論述が60.3%だった。
 空語補充、論述ともに出来が悪く、不本意ながら得点調整をした。D評価の学生の多くは、本来であればF評価である。評価欠席者5名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は27.2%だった。

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■地方政府論(2019)  47(受験者数)/57(登録者数) (不受験率:17.5%)

▽出題意図
 空語補充17問(68点)、論述1題(32点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 平均得点率は、空語補充が58.1%、論述が62.6%だった。
 論述は例年並みだが、空語補充の出来が悪かった。不本意ながら得点調整をしており、D評価の学生のほとんどは、本来であればF評価である。評価欠席者10名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は23.4%だった。

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■行政学(2019)  67(受験者数)/78(登録者数) (不受験率:14.1%)

▽出題意図
 空語補充17問(68点)、論述1問(32点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 得点率は、空語補充が52.5%、論述が46.0%で、ともに例年に比べて極端に出来が悪かった。
 不本意ながら得点調整をしており、D評価の学生のすべてとC評価の学生の一部は、本来であればF評価である。欠席者11名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は28.4%だった。

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■現代民主主義論(2018)  146(受験者数)/165(登録者数) (不受験率:10.3%)

▽出題意図
 評価の20%が2度の小レポート(ともに1000字程度)、残りの80%が期末評価である。
 期末評価は、正誤判定(4択)が3問(15点)、空語補充12問(36点)、論述1問(29点)という構成で出題した(計80点)。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 正誤判定、空語補充、論述いずれも例年に比べて出来が悪かった。得点率は、それぞれ73.7%、64.1%、59.6 %だった。論述は、一部の学生にとって予想外の出題だったのか、学生間の出来・不出来の差が激しく、設問の核心をつかんだ解答をした高得点帯の学生群とほとんど解答になっていない低得点帯とに2極分布していた。小レポートでは、課題図書の『職業としての学問』ではなく、同じ著者の『職業としての政治』についてレポートを提出した者がいたが、当然のことながら、点数を与えなかった。また、字数の少ない学生のレポートは減点した。最終登録者中の課題レポートの提出率は、第1レポートが81.8%、第2レポートが73.3%だった。
 非受験者17名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は23.6%で、残念ながら例年になく高い数字だった。

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■官僚制と政治(2018)  100(受験者数)/119(登録者数) (不受験率:16.0%))

▽出題意図
 正誤判定2問(12点)、空語補充12問(60点)、論述1問(28点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 得点率は、正誤判定59.8%、空語補充71.9%、論述76.4%だった。論述の出来はここ数年で最もよく、全く勉強した形跡の見られない一部の学生を除いて、多くが要点をとらえた解答をしていた。欠席者19名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は8.0%で、単位取得率も高かった。

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■地方政府論(2018)  65(受験者数)/74(登録者数) (不受験率:12.2%)

▽出題意図
 空語補充17問(68点)、論述1題(32点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 平均得点率は、空語補充が73.4%、論述が70.8%だった。
 例年に比べてよく出来ていた。特に論述は、昨年が53.8%、一昨年が60.8%だったから、かなり良い成績といえる。それでも若干の得点調整をしており、D評価の学生の一部は、本来であればF評価である。評価欠席者9名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、12.3%だった。

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■行政学(2018)  52(受験者数)/60(登録者数) (不受験率:13.3%)

▽出題意図
 空語補充17問(68点)、論述1問(32点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 得点率は、空語補充が77.1%、論述が67.0%で、例年に比べてよく出来ていた。
 論述は、勉強した形跡のほとんど見られない学生とそれ以外の学生の差が激しかったが、後者についていえば、概ね要点をおさえた出来のよい解答だった。欠席者8名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は4.1%で、例年に比べて単位取得率が高かった。受講態度もよかった。

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■現代民主主義論(2017)  119(受験者数)/124(登録者数) (不受験率:4.0%)

▽出題意図
 評価の20%が2度の小レポート(ともに1000字程度)、残りの80%が期末評価である。
 期末評価は、正誤判定(4択)が3問(18点)、空語補充12問(36点)、論述1問(26点)という構成で出題した(計80点)。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 正誤判定、空語補充、論述ともに例年に比べ、よく出来ていた。得点率は、それぞれ85.3%、68.4%、67.9%だった。論述は、一部の学生を除いて、みな設問の核心をつかんだうえで解答していた。小レポートで、課題図書の『職業としての学問』ではなく、『職業としての政治』についてレポートを提出した者が数名いたが、当然のことながら、点数を与えなかった。また、字数の少ない学生のレポートは減点した。
 評価欠席者5名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は10.1%だった。

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■官僚制と政治(2017)  97(受験者数)/116(登録者数) (不受験率:16.4%)

▽出題意図
 空語補充18問(72点)、論述1問(28点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 空語補充の出来は極めて悪く、平均得点率は61.9%だった。論述は比較的よくできており、67.7%だった。不本意ながら得点調整をした。D評価の学生は、本来ならばF評価である。欠席者19名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、18.6%だった。

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■地方政府論(2017)  78(受験者数)/87(登録者数) (不受験率:10.3%)

▽出題意図
 空語補充17問(68点)、論述1題(32点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 平均得点率は、空語補充が60.4%、論述が53.8%だった。
 かなり出来が悪かった。ちなみに、同形式で出題した昨年度の場合、平均得点率は、空語補充が70.5%、論述が60.8%だった。不本意ながら、得点調整をした。D評価の学生は、本来であればF評価である。欠席者9名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、26.9%だった。

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■行政学(2017)  46(受験者数)/55(登録者数) (不受験率:16.4%)

▽出題意図
 空語補充17問(68点)、論述1問(32点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 得点率は、空語補充が65.1%、論述が61.9%だった。
 不本意ながら得点調整をした。D評価の学生のほとんどは、本来であればF評価である。欠席者9名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、15.6%だった。

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■現代民主主義論(2016)  169(受験者数)/188(登録者数) (不受験率:10.1%)

▽出題意図
 評価の20%が2度の小レポート、残りの80%が期末評価である。
 期末評価は、正誤判定(4択)が3問(15点)、空語補充13問(39点)、論述1問(26点)という構成で出題した(計80点)。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 月曜1講時に配属されるこの授業は、欠席率が高いことが多いが、今年度は、例年にくらべ出席率もよく、授業態度もよかったため、期待していたが、試験結果は悪かった。得点率は、正誤判定、空語補充、論述がそれぞれ、82.8%、54.0%、55.0%だった。ちなみに、同形式で出題した昨年度は、それぞれ85.1%、67.3%、66.1%であり、今年度の空語補充、論述の悪さが際立っている。不本意ながら、一定の得点調整をした。D判定の学生は、本来ならばF判定である。
 評価欠席者19名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は20.7%だった。

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■官僚制と政治(2016)  104(受験者数)/127(登録者数) (不受験率:18.1%)

▽出題意図
 正誤判定(4択)が2問(14点)、空語補充12問(48点)、論述1問(38点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 平均得点率は、正誤判定が58.7%、空語補充が70.3%、論述が73.4%だった。論述は比較的よくできていた。欠席者23名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、9.6%だった。

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■地方政府論(2016)  87(受験者数)/100(登録者数) (不受験率:13.0%)

▽出題意図
 空語補充17問(68点)、論述1題(32点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 平均得点率は、空語補充が70.5%、論述が60.8%だった。
 この講義は一講時に当てられることが多く、平時における出席率の悪さを反映してか、例年出来が悪いことが多い。今年度は、例年に比べれば出来が良かったが、それでも若干の得点調整をした。D評価の学生の中には、得点調整がなければF評価になる者も一部含まれている。欠席者13名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、17.2%だった。

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■行政学(2016)  46(受験者数)/60(登録者数) (不受験率:23.3%)

▽出題意図
 空語補充17問(68点)、論述1問(32点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 得点率は、空語補充が68.7%、論述が65.6%だった。
 不本意ながら得点調整をした。D評価の学生のほとんどは、本来であればF評価である。欠席者14名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、13.0%だった。

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■現代民主主義論(2015)  183(受験者数)/212(登録者数) (不受験率:13.7%)

▽出題意図
 評価の20%が2度の小レポート、残りの80%が期末評価である。
 期末評価は、正誤判定(4択)が3問(18点)、空語補充12問(36点)、論述1問(26点)という構成で出題した(計80点)。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 レポート未提出の学生の多くが期末評価を放棄したためか、あるいは、月曜1講時ゆえの授業出席率の悪さを反映してか、今年も、昨年同様に不受験率が高かった。評価欠席者は29名だった。正誤判定の成績がよかったこと、論述をやや甘めに採点したこともあり、例年にくらべて、全体の出来はよかった。評価欠席者29名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は16.9%だった。
 得点率は、正誤判定、空語補充、論述がそれぞれ、85.1%、67.3%、66.1%だった。レポートについては、字数が不足する学生は減点した。

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■官僚制と政治(2015)  203(受験者数)/230(登録者数) (不受験率:11.7%)

▽出題意図
 空語補充18問(72点)、論述1問(28点)という構成で出題した。全体として講義範囲から満遍なく出題した。
▽講評
 平均得点率は、空語補充が70.0%、論述が73.4%だった。論述は比較的よくできており、空語補充を上回っていた。欠席者27名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、18.2%だった。

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■地方政府論(2015)  114(受験者数)/139(登録者数) (不受験率:18.0%)

▽出題意図
 空語補充15問(60点)、論述1題(40点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 平均得点率は、空語補充が64.7%、論述が63.4%だった。1講時の講義の場合よくあることだが、出席率が低く、そのためか、全体として出来が芳しくなかった。空語補充は、前半に比べて後半の出来が悪かった。これは例年の傾向である。論述については、全く勉強をした形跡のない一部の学生を除いて、ある程度の解答ができていた。今年度も、不本意ながら、一定の得点調整をした。D評価の学生は、得点調整がなければF評価である。欠席者25名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、7.9%だった。

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■行政学(2015)  70(受験者数)/86(登録者数) (不受験率:18.6%)

▽出題意図
 空語補充17問(68点)、論述1問(32点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 得点率は、空語補充が66.7%、論述が56.0%だった。今年は論述の出来が悪かった。
 不本意ながら得点調整をした。D評価の学生は、本来であればF評価である。欠席者16名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、14.3%だった。

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■現代民主主義論(2014)  202(受験者数)/229(登録者数) (不受験率:11.8%)

▽出題意図
 評価の20%が2度の小レポート、残りの80%が期末試験である。
 期末試験は、正誤判定(4択)が3問(15点)、空語補充12問(36点)、論述1問(29点)という構成で出題した(計80点)。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 レポート未提出の学生の多くが試験を放棄したためか、今年も、昨年同様に不受験率が高かった。試験欠席者は27名だった。出来については、比較的よかった。それでも、若干の得点調整をした。D評価の学生の一部は、本来であれば落第点の学生である。実質不可率(実受験者の不可率)は16.8%だった。
 得点率は、正誤判定、空語補充、論述がそれぞれ、78.3%、64.5%、65.7%だった。レポートについては、字数が不足する学生は減点した。

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■官僚制と政治(2014)  273(受験者数)/308(登録者数) (不受験率:11.4%)

▽出題意図
 正誤判定(4択)2問(14点)、空語補充12問(48点)、論述1問(38点)という構成で出題した。全体として講義範囲から満遍なく出題した。
▽講評
 得点率は、正誤判定、空語補充、論述がそれぞれ、55.7%、76.3%、62.8%だった。正誤判定はごく基本的な出題であるが、極端に出来が悪かった。論述は、比較的よくできていた。全体として、若干の得点調整をした。D評価の学生のなかには、本来であれば落第点の学生も含まれている。
 欠席者35名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、12.1%だった。

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■地方政府論(2014)  80(受験者数)/89(登録者数) (不受験率:10.1%)

▽出題意図
 空語補充19問(76点)、論述1問(24点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 得点率は、空語補充が65.5%、論述が80.3%だった。論述は、やや甘めに採点したせいもあってか、多くの学生が高得点をとっていた。空語補充は、前半に比べて後半の出来が悪かった。これは例年の傾向である。(勉強時間が途中で尽きるためなのか、それとも、授業出席率が学期後半になると前半に比べて下がることを反映しているのか。)全体として、比較的よく出来ていたが、それでも、一定の得点調整をした。したがって、D評価の学生のなかには、本来であればF評価の学生が若干数含まれている。欠席者9名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、11.3%だった。

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■行政学(2014)  22(受験者数)/27(登録者数) (不受験率:18.5%)

▽出題意図
 空語補充が16問(64点)、論述1問(36点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 得点率は、空語補充が71.0%、論述が61.4%だった。ほとんど勉強した形跡の見られない一部の学生を除き、全体として、比較的よくできていたが、それでも、一定の得点調整をした。したがって、D評価の学生のなかには、本来であればF評価の学生が若干数含まれている。欠席者5名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、18.2%だった。

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■現代民主主義論(2013)  249(受験者数)/277(登録者数) (不受験率:10.1%)

▽出題意図
 評価の20%が2度の小レポート、残りの80%が期末試験である。
 期末試験は、正誤判定(4択)が3問(18点)、空語補充14問(42点)、論述1問(40点)という構成で出題した(100点満点)。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 レポート未提出の学生の多くが試験を放棄したため、今年も、昨年同様に不受験率が高かった。試験欠席者は28名だった。高得点をとる学生が多かった反面、出来の悪い答案も多かった。そのため、不本意ながら得点調整をした。D評価は、本来であれば落第点である。実質不可率(実受験者の不可率)は21.7%であり、例年になく高かった。
 得点率は、正誤判定、空語補充、論述がそれぞれ、84.3%、62.3%、46.7%だった。正誤判定は好成績だったが、空語補充と論述の出来が、例年になく悪かった。
 論述は、出来のよい学生とそうでない学生の差が目立った。設問をふまえようとせず、全く別のことを、あるいは設問のテーマにかかわることではあるが設問とは異なることを、書く学生が相当数いた。こうした答案を書いても満足のいく点数は得られない。常に設問の要求を満たそうとする態度を身につけてほしい。

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■官僚制と政治(2013)  258(受験者数)/289(登録者数) (不受験率:11.4%)

▽出題意図
 空語補充18問(72点)、論述問題1題(28点)という構成で出題した。全体として講義範囲から満遍なく出題した。
▽講評
 よくできていた。得点率は、空語補充が78.2%、論述が70.5%だった。論述は、全く勉強した形跡の見られない一部の学生を除き、多くの学生が、内容をきちんと消化したうえで自分の言葉で論述しており、好感のもてる答案が多かった。
 もっとも、試験の出来はよかったが、今年の講義は、学生の授業態度が例年に比べて著しく悪く、私語を中止させるために何度か授業を中断せざるを得なかった。問題を起こす学生はごく一部であるが、残念なことである。
 欠席者31名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、10.9%だった。

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■地方政府論(2013)  151(受験者数)/163(登録者数) (不受験率:7.3%)

▽出題意図
 空語補充が15問(60点)、論述1問(40点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 この講義は例年1講時に当てられることが多く、受講者もさほど多くなかったが、今年度は、3講時で、しかも同一コマに他の主要な講義がなかったためか、例年になく受講者が多かった。そのせいかどうかは不明であるが、試験の出来は(難易度は例年なみであるにもかかわらず)芳しくなかった。
 空語補充の得点率は62.4%、論述の得点率は59.9%だった。不本意ながら、得点調整をした。D評価は、本来であれば落第点である。
 論述は、「添付のプリントを参照して〜の特色を述べなさい」という設問である。「参照して〜」であるから、あくまでも、「〜の特色」が述べらているかどうかが重要であり、当然のことながら、プリントに掲載されている資料の解説をしただけでは、よい点は得られない。手がかりになるものが何もないと答えにくいであろうという配慮による資料であって、それ以上のものではない。「〜の特色」が導出できていない答案は、低い評価とならざるを得ない。何かを書けば必ず得点になるはずだという意識は捨て、設問の要求に答える態度を身につけて欲しい。プリントに掲載されている順番に沿ってひとつずつ資料を解説している答案があったが、設問からして、当然、「〜の特色」を描き出すために、資料を論じる順番も変えることが求められるはずである。構成能力の欠如というよりほかない。(「能力」というよりもむしろ「発想」の欠如であるが。)「問い」があって「答え」があるという、試験にとって最重要な態度が身についていない。
 このような答案を書く学生は政治学科の3回生に集中しており、政治学科の上回生や、法律学科の学生にはさほど多くなかった。
 欠席者12名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、18.5%だった。

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■行政学(2013)  28(受験者数)/37(登録者数) (不受験率:24.3%)

▽出題意図
 空語補充が17問(68点)、論述1問(32点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 空語補充の得点率は65.8%、論述の得点率は62.3%だった。
 空語補充も論述も、決して難しい問題ではなく、いずれも標準的な問題であるが出来、不出来の差が大きく、結果として不可率が高くなった。欠席者9名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、25.0%だった。

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■現代民主主義論(2012)  232(受験者数)/260(登録者数) (不受験率:10.8%)

▽出題意図
 100点満点のうちの20点は、2度の小レポートによる。字数を大幅に下回るレポートは、減点対象とした。
 期末試験は、満点が80点である。正誤判定(4択)が3問(18点)、空語補充12問(36点)、論述1問(26点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 例年になく不受験率が高かった。レポート未提出の学生の多くが試験を放棄したためである。試験欠席者は29名だった。不受験率が高かった反面、実質不可率(実受験者の不可率)は例年になく低く、6.1%だった。
 得点率は、正誤判定と空語補充がそれぞれ、78.4%と75.8%で、かなりよく出来ていた。論述はやや辛めに採点したが、それでも63.5%で、比較的よく出来ていた。全く勉強した形跡の見られない一部の学生を除き、多くの学生が、内容をきちんと消化したうえで自分の言葉で論述しており、好感のもてる答案が多かった。

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■官僚制と政治(2012)  236(受験者数)/249(登録者数) (不受験率:5.2 %)

▽出題意図
 正誤判定(4択)が2問(14点)、空語補充12問(60点)、論述1問(26点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 得点率は、正誤判定55.5%、空語補充67.1%、論述71.3%だった。正誤判定の正答率が著しく低かったが、いずれも基本的な事項であるので、出来るようにしてほしい。論述は比較的よくできていた。不本意ながら得点調整をした。D評価の学生のほとんどは、本来であれば落第点である。
 欠席者13名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、12.3%だった。

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■地方政治論(2012)  150(受験者数)/169(登録者数) (不受験率:11.2%)

▽出題意図
 空語補充が19問(76点)、論述1問(24点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 空語補充の得点率は64.5%、論述の得点率は71.4%だった。空語補充、論述ともに例年に比べて出来はよかった。それでも、若干の得点調整をした。
 論述は、比較的よく書けていたが、出来ない学生もいた。資料を配布しており、使用語句を与えているのだから、授業に出席していれば一定の答案が書けそうなものである。
 欠席者19名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、24.0%だった。

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■行政学(2012)  32(受験者数)/48(登録者数) (不受験率:33.3%)

▽出題意図
 空語補充が17問(68点)、論述1問(32点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 空語補充の得点率は72.2%、論述の得点率は63.6%だった。今年は不受験率が高かったが、受験者に関しては、空語補充、論述ともに例年に比べてよく出来ていた。それでも、若干の得点調整をした。
 論述は、ヒントの語句を与えたこともあってか、比較的よく書けていた。出席してノートをきちんととってさえいれば難なく書けるはずの問題である。
 欠席者16名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、15.6%だった。

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■現代民主主義論(2011)  274(受験者数)/292(登録者数) (不受験率:6.3%)

▽出題意図
 100点満点のうちの20点は、2度の小レポートによる。制限字数の7割に満たないレポートについては、減点対象とした。
 残りの80点が定期試験である。正誤判定(4択)が3問(18点)、空語補充12問(56点)、論述問題を1題(26点)という構成で出題した。これを8割に圧縮して採点した。全体として講義範囲から満遍なく出題した。
▽講評
 正誤判定と空語補充はよく出来ていた。論述は、予想外の出題だったのか、全く対応できない学生が相当数いた。過去問情報が流通しているようだが、それにとらわれずに勉強してほしい。全体としての出来はよく、例年はC評価が分布のピークとなるが、今回はB評価がピークとなった。
 欠席者18名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、10.9%だった。

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■官僚制と政治(2011)  235(受験者数)/259(登録者数) (不受験率:9.3 %)

▽出題意図
 空語補充が18問(72点)、論述1問(28点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 空語補充、論述とも出来がよかった。例年はC評価が分布のピークとなるが、今回はB評価がピークとなった。
 例年、他学部の受講者は、履修上の位置づけが低いためか、成績が芳しくないことが多く、これまで評点平均値を下げる大きな要因となっていたが、今年度については、他学部生の検討が目立った。
 欠席者24名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、9.8%だった。

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■地方政治論(2011)  72(受験者数)/80(登録者数) (不受験率:10.0%)

▽出題意図
 空語補充が15問(60点)、論述1問(40点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 空語補充の得点率は73.4%、論述の得点率は63.2%だった。空語補充、論述ともに例年に比べれば出来はよかった。それでも、若干の得点調整をした。
 論述は、まったく書けていない学生はおらず、みな何らかのかたちで論を展開していたが、一部の出来のよい答案とそうでない答案との違いが顕著であった。例年に比べて出来がよかったとはいえ、本講義の中心テーマにかかわる出題であり、もう少し踏み込んだ答案がほしかった。
 欠席者8名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、10.0%だった。

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■行政学(2011)  36(受験者数)/41(登録者数) (不受験率:12.2%)

▽出題意図
 空語補充が17問(68点)、論述1問(32点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 秋学期の3年次配当で、かつ1講時ということもあり(?)、学生の講義への出席率は当初からきわめて低かった。それを反映してか、試験の出来は芳しくなかった。不本意ながら得点調整をした。D評価の学生のほとんどは、本来であればF評価である。
 欠席者5名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、33.3%だった。

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■現代民主主義論(2010)  312(受験者数)/336(登録者数) (不受験率:7.1%)

▽出題意図
 100点満点のうちの20点は、2度の小レポートによる。レポートは、制限字数の1000字の半数に満たないものは零点とし、制限字数の7割未満のものについては減点した。
 残りの80点が定期試験である。正誤判定(4択)が3問(21点)、空語補充12問(48点),論述問題を1題(31点)という構成で出題した。これを8割に圧縮して採点した。全体として講義範囲から満遍なく出題した。
▽講評
 得点率は,正誤判定,空語補充,論述につきそれぞれ84.8%,71.2%,58.5%,全体の平均点は70.2点だった(定期試験のみの平均点)。全体的によく出来ていたが、論述の出来が芳しくなかった。論述の場合、事項間の関連やそれぞれの事項の意義などを十分に理解していないとよい答案が書けない。
 欠席者24名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、11.5%だった。

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■官僚制と政治(2010)  198(受験者数)/219(登録者数) (不受験率:9.6 %)

▽出題意図
 正誤判定(4択)が2問(14点)、空語補充12問(48点),論述問題を1題(38点)という構成で出題した。全体として講義範囲から満遍なく出題した。
▽講評
 得点率は,正誤判定,空語補充,論述につきそれぞれ72.2%,76.8%,55.4%,全体の平均点は68.0点だった。論述の出来が芳しくなく、かなり甘めに採点した。それでも全体の得点は低く、不本意ながら得点調整をした。D評価の学生の半数程度は、本来であれば落第点である。論述は、事項間の意味連関の把握が出来ていない答案が目立った。
 欠席者21名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、9.6%だった。

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■地方政治論(2010)  72(受験者数)/82(登録者数) (不受験率:12.2%)

▽出題意図
 空語補充が13問(52点)、論述1問(48点)という構成で出題した。全体として講義範囲からほぼ満遍なく出題した。
▽講評
 空語補充の得点率は65.7%、論述の得点率は52.3%だった。例年のことではあるが、採点に際して、不本意ながら得点調整をした。D評価の学生は、本来であれば落第点である。
 論述は、「資料を参照して…の特色を述べなさい」という問題であったが、単に資料の数値を書き並べたり、また「特色」が述べられていない答案が一部に見られた。こうしたものについては評価を低くした。
 欠席者10名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、20.7%だった。

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■現代民主主義論(2009)  272(受験者数)/297(登録者数) (不受験率:8.4%)

▽出題意図
 正誤判定(4択)が3問,空語補充14問,論述1問という構成で出題した。正誤判定と空語補充は講義範囲から満遍なく出題した。
▽講評
 得点率は,正誤判定,空語補充,論述につきそれぞれ92.5%,75.7%,52.5%,全体の平均点は73.8点だった。全体としてよく出来ていたと思う。
 欠席者25名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は、13.5%だった。

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■官僚制と政治(2009)  254(受験者数)/278(登録者数) (不受験率:7.2%)

▽出題意図
 空語補充問題を19題(76点),論述問題を1題(24点)出題した。空語補充問題は,全体から満遍なく出題した。
▽講評
 空語補充問題の得点率は67%,論述の得点率は46%,全体の平均点は61.9点で,出来は芳しくなかった。論述では,解答の便宜を考えて使用すべき単語を指示したが,与えられた単語を脈絡なく羅列するだけの答案が散見された。成績の算出にあたっては,不本意ながら得点調整をした。D評価の学生は本来ならば落第点である。
 欠席者20名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は,18.3%だった。

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■地方政治論(2009)  75(受験者数)/112(登録者数) (不受験率:33.0%)

▽出題意図
 空語補充問題を18題(72点),論述問題を1題(28点)出題した。
▽講評
 空語補充問題の得点率は59%,論述の得点率は65%,全体の平均点は60.6点だった。論述は,資料を配り,さらに使用すべき単語を指示したこともあって,比較的よくできていたが,空語補充問題の出来が悪く,全体として低い得点となった。成績の算出にあたっては,不本意ながら得点調整をした。D評価の学生は,本来ならば落第点である。
 欠席者37名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は,15.2%だった。

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■日本政治入門(2006)  270(受験者数)/290(登録者数) (不受験率:6.9%)

▽出題意図
 「日本政治入門(日本政治)」では,3年前より,石川真澄『戦後自治史』(岩波新書)と渡邊昭夫編『戦後日本の宰相たち』(中公文庫)の2冊を,講義とは別に課題図書に指定し,各自自習のうえ戦後政治史に関する簡単な小テスト(4択の正誤問題10題)を実施している。戦後政治史について「講義」することも考えたが,戦後史については受講者のあいだで前提となる知識にかなりの開きがあるので,一律に講義するよりも,課題図書を指定して各自学習し,基礎知識を身につけてもらう方が,1年次生のこの時期については効果的であると考えたからである。
 全体の配点は,小テストが20点,期末テストが80点である。
 小テストは,佐藤内閣までを6月5日に(計5題),田中内閣から小泉内閣までを6月26日に(計5題),それぞれ実施した。前半分の平均点は6.8点,後半分の平均点は5.8点であった。
 期末試験は,論述問題として,55年体制下における国会審議の特色と連立政権時代における変化について,与えられた用語を使って述べるものが1題(26点),空語補充問題を18題(54点)出題した。
▽講評
 空語補充問題の平均点は39.9点だった(得点率68.7%)。漢字で書くべき項目をひらがなで書いたものには点を与えなかった。また,例えば,問題文が「( A )制度」となっているのに「事前審査制度」と回答したような答案が多数見られたが,減点した。回答欄がヨコ組みになっているのに,タテに回答した答案があった。こうした答案にも残念ながら点を与えることは出来ない。ほとんどの学生が時間前に退室していたが,きちんと見直しているのだろうか。
 論述問題は,文章の組み立てができていない答案が目立った。論述問題は,問題文をよく読み,筋立てを頭のなかである程度組み立ててから書き始めるべきであるが,おそらく,こうした作業をせずに,読んですぐ書き始める学生が多いのだろうと思われる。暗記したことをただ羅列するのではなく,設問の要求にしたがって,学んだことを論理的に再構成することが求められているのだが,それができていない答案が多かった。事項が網羅されていても文章構成ができていない答案は評価が低くなる。
 欠席者20名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は,12.6%だった。

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■現代民主主義論(2006)  274(受験者数)/292(登録者数) (不受験率:6.2%)

▽出題意図
 正誤判定(4択)が3問,空語補充14問,論述1問という構成で出題した。正誤判定と空語補充は講義範囲から満遍なく出題した。
▽講評
 正誤問題の正答率はきわめて高く,88.1%だった。
 空語補充の出来は,それほどではなかったものの,比較的よくできていた。
 論述も,使用すべき用語を提示したこともあってか,比較的よく出来ていたが,他方で,与えられた用語を脈絡なく羅列するだけの答案も見受けられた。
 欠席者18名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は,17.9%だった。

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■官僚制と政治(2006)  193(受験者数)/213(登録者数) (不受験率:9.4%)

▽出題意図
 空語補充問題を19題(76点),論述問題を1題(24点)出題した。空語補充問題は,全体から満遍なく出題した。
▽講評
 空語補充問題はいずれも基本的な事項を問う問題であったが,出来はよくなかった。今回はむしろ,論述問題の方がよくできており,ほとんど学習した形跡の見られない一部の学生を除いて,みな比較的よく書けていた。
 欠席者20名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は,29.0%だった。

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■地方政治論(2006)  59(受験者数)/84(登録者数) (不受験率:29.8%)

▽出題意図
 空語補充問題を20題(80点),論述問題を1題(20点)出題した。
▽講評
 空語補充問題は基本的な事項を問う左半分は比較的よく出来ていたが,財政と合併についてやや詳しく出題した右半分の出来が悪かった。論述はヤマが外れたのか,出来不出来の差が激しかった。
 全体に出来が悪く,不本意ながらかなり甘めに採点した。D評価の学生の多くは,本来ならば落第点である。
 欠席者25名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は,27.1%だった。

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■日本政治入門(2005)  278(受験者数)/293(登録者数) (不受験率:5.1%)

▽出題意図
 「日本政治入門(日本政治)」では,一昨年度より,石川真澄『戦後自治史』(岩波新書)と渡邊昭夫編『戦後日本の宰相たち』(中公文庫)の2冊を,講義とは別に課題図書に指定し,各自自習のうえ戦後政治史に関する簡単な小テスト(4択の正誤問題10題)を実施している。戦後政治史について「講義」することも考えたが,戦後史については受講者のあいだで前提となる知識にかなりの開きがあるので,一律に講義するよりも,課題図書を指定して各自学習し,基礎知識を身につけてもらう方が,1年次生のこの時期については効果的であると考えたからである。
 全体の配点は,小テストが20点,期末テストが80点である。
 小テストは,佐藤内閣までを6月6日に(計5題),田中内閣から小泉内閣までを6月27日に(計5題),それぞれ実施した。前半分の平均点は7.4点,後半分の平均点は5.9点であった。
 期末試験は,首相(自民党総裁)のリーダーシップを制約している自民党の3つの慣行――(a)いわゆる与党の事前審査制度,(b)後援会による選挙,(c)派閥による入閣リストの提出(および小泉内閣になってからのこの慣行の変化)――について,これらがいかなる意味で首相(総裁)のリーダーシップを制約しているのか説明を求める論述問題(計53点)と,日本の国会審議の特徴について問う空語補充問題(9題27点)を出題した。
▽講評
 空語補充問題の平均点は19.5点だった(得点率72.3%)。
 論述もおおむね7割程度の得点率だった。比較的よくできていたと思う。
 (a)について,事前審査制度の「事前」とは閣議決定に先立って自民党が決定することであるが,この点を誤解している答案が見られた。
 欠席者15名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は,14.4%だった。

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■現代民主主義論(2005)  254(受験者数)/274(登録者数) (不受験率:7.3%)

▽出題意図
 正誤判定(3択ないし4択)が3問(計21点),空語補充12問(計48点),論述1問(31点)という配点構成で出題した。正誤判定と空語補充は講義範囲から満遍なく出題した。
▽講評
 正答率(得点率)は,正誤判定86.0%,空語補充64.8%,論述59.6%だった。
 論述は,ほとんど勉強した形跡のない学生や,全くピント外れの解答をした学生以外は,比較的よく出来ていた。講義内容そのままではなく,学んだことを自分なりに再構成して解答している答案が多く,理解度の高さがうかがわれた。
 欠席者20名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は,20.9%だった。

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■官僚制と政治(2005)  169(受験者数)/184(登録者数) (不受験率:8.2%)

▽出題意図
 (1)内閣制度についての基本的語句をたずねる問題3題(計10点),(2)いわゆる橋本行革と首相のリーダーシップについてたずねる問題3題(うち2題は論述)(計45点),(3)上級公務員の政治的任用についてたずねる論述問題2題(計45点)という構成で出題した。
▽講評
 全く学習した形跡の見られない一部の学生を除けば,比較的よく出来ていたと思う。少々気になったのは,問題文を踏まえない解答が一部に見られたことである。例えば,最後の設問は,「上級公務員について,政治的任用をどの程度まで導入すべきかについては,……を考慮する必要がある。これについて,あなたの考えを述べなさい。」となっているのだから,「……」を踏まえて議論を展開することを求めているのであり,全く自由に論じてよいわけではない。設問の要請を踏まえない答案は,当然のことながらほとんど点数にならない。
 欠席者15名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は,20.1%だった。

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■地方自治2(2005)  56(受験者数)/84(登録者数) (不受験率:33.3%)

▽出題意図
 二元代表制と二層制(都道府県−市区町村)に関する簡単な空語補充問題を7題(28点),日本の地方財政の特色を問う論述問題を1題(72点)出題した。
▽講評
 空語補充問題はきわめて簡単なものであり,真面目に勉強した学生はいずれも20点以上得点していた。論述問題も,資料としてプリントを2枚(ともに両面印刷)配布したこともあり,よく書けていた。
 少々気になったのが,「添付のプリントを参考にして,日本の地方財政の特色を述べなさい」と出題しているにもかかわらず,資料の図表の数値などをただ紹介するだけの答案が見られたことである。
 欠席者28名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は,5.4%だった。

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■行政学1(2005)  84(受験者数)/96(登録者数) (不受験率:12.5%)

▽出題意図
 論述1題(3問構成)(52点),空語補充問題12題(48点)という構成で出題した。全体から満遍なく出題した。

▽講評
 論述は,福祉国家の3類型の特色を述べたうえで,それぞれの類型が,低成長の長期化と経済のグローバル化による競争圧力の増大という状況にどのように対応し,また,どのような困難を抱えているかについて問うものだった。かなり難しい設問であったが,比較的よく出来ていた。空語補充は,上級公務員の各国比較,橋本行革,産業政策(官庁−業界関係)などから満遍なく出題した。一般に,空語補充の方が論述よリも得点率が高くなる傾向があるが,今回については,論述の方が得点率が高かった。
 欠席者12名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は23.8%だった。

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■行政学2(2005)  80(受験者数)/109(登録者数) (不受験率:26.6%)

▽出題意図
 空語補充等が33点,論述が67点。空語補充等は,アメリカ行政学史のきわめて基礎的な事項を問う問題。論述は,(1)日本の予算編成過程の特徴を問う問題と,(2)インクリメンタリズムについての説明を求める問題である。

▽講評
 論述(1)については,解答者の便宜のために講義で配布したプリントを試験でも配布した。設問で,「添付のプリントを参考に、日本の予算編成過程の特徴について論じなさい。」とあるのに,プリントの内容を咀嚼するだけの答案が見られた。こうした答案は,当然,評価は低くなる。
 論述(1)(2)ともにあまり出来がよくなかったので,不本意ながら少々甘めに採点したつもりである。
 欠席者29名を除く実質不可率(実受験者の不可率)は18.75%だった。

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■日本政治入門(2004)  245(受験者数)/256(登録者数) (不受験率:4.3%)

▽出題意図
 100点満点のうちの20点は,講義時間中に実施した戦後政治史に関する小テスト。4択の正誤問題(各2点)を全部で10問出題した。平均して6割程度の出来であった。
 残りの80点が定期試験である。日本の国会審議の特色を問う大論述(60点)と,自民党の派閥について問う小論述(20点)という構成で出題した。大論述は,指定された語句を用いて,(1)55年体制下で政府提出法案の成立率が低かったのはなぜか(50点),(2)最近になって政府提出法案の成立率が高まったのはなぜか,また,そのことは,日本の国会審議のあり方が55年体制時代の特色を完全に払拭したことを意味するのか,今国会を例に説明せよ(10点)というもの。小論述は,(3)設問中に示した派閥の5機能の相互連関を説明し,(4)小泉政権になってから派閥がどのように変化したかを2001年自民党総裁選挙の特色と小泉首相の組閣の方式に即して説明せよというもの。

▽講評
 比較的よくできていた。特に上記(1)はよく書けていた。したがって,差がついたのは(2)〜(4)と小テストだった。
 とはいえ,(1)についても出来の悪い学生がいた。勉強不足の学生は奮起してもらうよりほかないが,しっかりと勉強し,出来たつもりだったのに点数の低かった学生は,下記の「論述試験作成の心得」を参照してほしい。

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■現代民主主義論(2004)  227(受験者数)/239(登録者数) (不受験率:5.0%)

▽出題意図
 4択の正誤問題が2問(10点),空語補充問題が21問(63点),論述1問(27点)という構成で出題した。4択と空語補充は,いずれも基礎的な問題ばかりで,全範囲より満遍なく出題した。

▽講評
 4択と空語補充は,なぜかオモテ面にくらべてウラ面の出来が悪く,「頂上団体」「三者提携(エリート協調)」「交差(交叉)投票」「分割政府」などの正答率が低かった。
 論述は比較的よく出来ていたが,配布プリントを書き写すだけの答案には低い点数をつけた。「配布プリントを参考に」という指示に対して,ただ書き写すだけというのはいかにも能がない。ただし,プリントから効果的に引用している答案に対しては,高い点数をつけた。
 なお,ホームページの成績分布表は全学教務課作成によるものである。この表のF(不可)の中には欠席者数も含まれているので,見かけ上の不可率は高いが,実際に受験した学生の不可率は13.7%であった。

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■行政学1(2004)  95(受験者数)/114(登録者数) (不受験率:16.7%)

▽出題意図
 空語補充問題18題(54点),論述1題(46点)という構成で出題した。空語補充は,全体から満遍なく出題した。論述は,指定された語句を用いて,日本の産業政策をめぐる官庁と業界の関係について説明せよという問題を出題した。

▽講評
 空語補充は,(ほとんど学習した形跡のない一部の学生を除いて)たいていの学生は最低でも30点程度は取っていた。同様に,論述は,たいていの学生は最低でも25点程度は取っていた。論述は(一部の学生を除いて)比較的よくできており,C・ジョンソンや村上泰亮らが論じた通産省と業界との関係について,要点を十分に把握している答案が多かった。

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■行政学2(2004)  72(受験者数)/107(登録者数) (不受験率:32.7%)

▽出題意図
 空語補充問題6題(24点),論述1題(76点)――ただし一続きのテーマを3つに分けて出題――という構成。空欄補充は,アメリカ行政学史からの出題で,きわめて基礎的な問題。論述は,日本型人事システム(「遅い選抜」,「積み上げ型褒賞システム」など)と「大部屋主義」や「職階制の未実施」などの関連を問う問題。

▽講評
 ホームページの成績分布表は全学教務課作成によるものである。この表のF(不可)の中には,欠席者数も含まれている。欠席者が3割を超えるので見かけ上の不可率は高いが,受験した学生の不可率は15.3%だった。(3年次配当の秋学期科目は,どうしても不受験率が高くなる。)
 空語補充は,比較的よくできており,満点の学生も多かった。論述もよくできていた。日本型人事システムの行方について尋ねた問題も,就職活動が間近に迫っているためか,自分なりに考察している解答が多かった。

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■日本政治(2003)

▽全体の講評
 きわめてよくできていた。
 100点満点中32点(小テストの20点分を含む)は、諸君に自習をお願いした戦後政治史についての出題だったが、この部分の出来が5割程度だったので、全体としての成績は結果的にそれほどよいものとはならなかった。しかし、授業で扱った部分については非常によく書けていた。

▽個別の講評
 U(a)の「与党の事前審査」の問題では、「政務調査会」や「族議員」といった用語を使っていないと点が伸びない。Vの「後援会」に関する問題は、おおむねよく書けていた。ただ、日本の保守系の国会議員は後援会という自前の組織で選挙を戦うため西欧型組織政党の議員に比べ党に対する自律性が高いという点については、必ずしもきちんと説明されていない答案が多かった。

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■現代民主主義論(2003)

▽出題意図
 語句の空欄補充問題15題(60点),論述1題(40点)という構成で出題しました。いずれも基本的な問題です。授業範囲全体から満遍なく出題したつもりです。

▽講評
 よく出来ていました。結果として,全体的にかなり甘めの評価になっているのではないかと思います。語句が出来ていても論述が不出来な学生がいたかと思うと,反対に,語句の出来が悪く論述で高得点を稼いでいる学生も見受けられました。大学の試験(特に政治学)では,一般に,論理の流れを重視し,「暗記」の要素は軽視されがちですが,この程度の用語や人名は正確に覚えておいてほしいものです。

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■地方自治1(2003)

▽採点基準
 地方議会の傍聴レポート(任意提出)は予告どおり15点満点で採点した。提出者59名。最高は12点(2名)。多くの学生には7点か5点をつけたが,ごく一部の学生には3点をつけた。

▽講評
 第T問(語句の穴埋め)と第U問は,予想外に出来が悪かった。「議員内閣制」とか「不信認決議」などという変な日本語は使わないこと。
 第U問では,大統領制が機関対立主義に基づいており,議院内閣制が与野党対立主義に基づいているということだけを述べても点にならない。これは「地方自治」の試験である。日本の地方自治体が基本的に大統領制に近い制度をとっているにもかかわらず,国政がモデルになってしまっているため,本来は長と議会の機関対立主義で運営されるべきところが与野党対立主義で運営されてしまっているということを指摘してもらいたかった。2〜3割の学生しか出来ていなかった。
 地方議員についての第V問は,比較的よくできていた。もっとも,添付の資料の表を漫然と解説しているだけの答案があったが,それでは点が伸びない。設問では「政党による違い」を説明することを求めているのだから,政党間の「違い」に焦点を当てて表を解説し,なおかつなぜそうした「違い」が現れるのかを説明しなければならない。昨年度のこのページでも述べたことだが,試験では,単に講義ノートの順序で答案を書くのではなく,設問の指示に応じて知識を再構成して叙述することが求められる。

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■行政学1(2003)

▽全体の講評
 全体として極めて出来が悪かった。一般に4年次生の受講者が多いと成績分布は極端に悪くなるが(市川は4年次生だからといって甘めに採点するということは一切していない),今年度は,昨年度の講義が土曜1限で履修者が少なかったことの反動で,4年次生の受講者が多かった(全受講者の半数程度)。絶対評価で採点すると,どうしてもこのような成績分布になってしまう。

▽個別の講評
 全体で3題出題した。
 Tは,福祉国家の成立についての基本的な事項を問う極めて簡単な穴埋め問題。多くの学生は,27点満点中21点程度は稼いでいた。ここで点数を稼いでおけば,後がある程度悪くても何とか及第点に漕ぎ着けられるだろうと思って出題したのだが…。
 Uは,政治家と官僚の規範的な関係について問う問題。「統制」「分離」「協働」の3つの用語を用いて答えよという問題だが,「統制と分離のバランスが必要」などという一般的な叙述では点にならない。そもそもなぜ統制が必要か,また,どういった部分で分離が必要かについて全く述べていない答案は0点に近い評価をした。
 Vは,アメリカ連邦制の特色と20世紀におけるその変容について問う問題。Uよりは出来ていたが,もう少し頑張ってほしかった。まずアメリカ連邦制の憲法上の特色を簡単に述べた後,20世紀の主としてどのような出来事が連邦政府の役割の増大を招いたか,また財政的・法律的にそれを可能にした条件は何だったのかについて述べ,最後に最近の新連邦主義の動きについて述べるというのが標準的な解答のパターン。

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■日本政治(2002)

▽出題意図
 族議員について出題しました。なぜ族議員が影響力をもつのか,そのメカニズムを日本の政策決定過程の特色と関連づけて答えるように求めています。族議員の役割を,自民党議員の党内キャリア・パス,与党の事前審査制度,審議時間の制約により議事日程をめぐる攻防が大きな比重を占める国会審議の特色などとの関連で叙述できているかが評価のポイントです。

▽講評
 1年次配当の科目としてはきわめてよく出来ていました。本当はもう少し高い点をつけたかったのですが,そうすると90点台が頻出することになり,他の科目との釣り合いを考え,止むを得ず少し低めに採点しました。

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■現代民主主義論(2002)

▽出題意図
 昨年度と同様,4択の正誤問題3題(21点),語句の空欄補充問題14題(56点),論述1題(23点)という構成で出題しました。いずれも基本的な問題ばかりです。

▽講評
 よく出来ていました。正誤や語句が出来ていても論述が不出来な学生がいたかと思うと,反対に,正誤や語句の出来が悪く論述で高得点を稼いでいる学生も見受けられました。大学の試験(特に政治学)では,一般に,論理の流れを重視し,「暗記」の要素は軽視されがちですが,この程度の用語や人名は正確に覚えておいてほしいものです。

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■地方自治1(2002)

▽出題意図
 日本の市町村議の特色について尋ねました。

▽講評
 全体としてよく出来ていました。ただ,「市町村議会議員の特色について論ぜよ」と問うているのに,市町村長や都道府県議会議員についても言及している答案がかなりありました。今回は減点対象にしなかったものの,一般に,設問の趣旨と異なる解答をすると,減点対象になる場合があります。講義では,確かに市町村長や都道府県議についても一緒に説明しましたが,講義ノートの順序どおりに解答しても,設問の要求と食い違うことがあります。講義内容を理解したうえで,設問の要求と一致するように,覚えた知識を再構成して答える必要があります。
 設問の書き出しが「地方議員――ここでは主に市町村議会議員を念頭においている――について考察する場合,当選のために必要な資源がどのように調達・提供されているかに注目する必要がある」と始まっているのだから,答案も,当選のために必要な資源の調達・提供という視点を基本にすえて書く必要があります。設問は,政党別・性別・公認の有無・前職別の相違を記述することを求めています。それぞれの議員が当選のために必要な資源をいかに自力で調達し,あるいは他者から提供されているかという視点に立って,議員間の違いを描き出すことが求められているわけです。
 したがって,地方議員について漠然と記述しているだけの答案は,たとえその内容が正確であっても,評価が低くなります。

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■行政学1(2002)

▽出題意図
 内閣制度の基本知識と首相のリーダーシップの確立をめぐる最近の議論や制度改革について尋ねました。

▽講評
 全体としてきわめて出来が悪く,不本意ながらかなり甘めに採点しました。もし,絶対基準で採点していたら,かなりの学生が不可になっていたと思います。60点台の答案は,事実上の落第点だと思ってください。

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◆答案作成の心得◆

▽空語補充問題
(a)しばしば下記の例のようなカッコ書きの答案を見かける。

    大日本帝国憲法(明治憲法)

 解答者がいかなる意図でこのような表記をしているにせよ, 空語補充問題においてこうした解答をすることは,1つの問題に複数の解答をしていることと同義であり,いかなる意味でも採点に値しない(つまり零点)。これは,試験における解答の常識である。

(b)また,例えば,問題文が「( A )制度」となっているのに,解答欄に「事前審査」ではなく「事前審査制度」と書いている答案が多数見られる。ケアレスミスではあるが,こうした解答にも点数を与えることはできない。多くの学生が試験時間をすべて使い切らずに途中退室しているが,最低限の見直しをしてから退室してほしいものである。

(c)しばしば,略字を使っている答案がみられるが(モンガマエなどの漢字で),正式な字体を使うこと。

(d)漢字を使用することが想定されているところでひらがな・カタカナを使用している答案には,得点を与えないことにしている。

▽論述問題
 第1に,論述を書くときは要点をはずさないこと。要点さえおさえておけば,その他のところで軽微な誤りがあったり,全体の叙述量がやや少なめであっても,及第点は何とか確保できる。
 第2に,論述問題は全体の構成を考えてから書き始めること。しばしば,試験開始と同時に書き出す学生がいるが,全体の構成を考えてから書き始めているのだろうか。少なくとも,およその組み立てを頭のなかでイメージしてから答案を書き始めること。
 個々の事項の論理連関の理解があいまいだと答案を組み立てることはできない。したがって,試験勉強をする時は,ただ事項を丸暗記するだけではなく,個々の事項の論理連関をきちんと確認し直してほしい。これが出来ていない学生は,事項を並列的に羅列するだけの答案を書くことになる。
 逆に,1回生には稀であるが,上回生の中には,事項の論理連関を「でっち上げ」て答案を書く学生がときどき見受けられる。講義に出ておらず,にわか勉強で丸暗記した個々の事項の論理連関がわからないため,苦し紛れの「当て推量」でこうしたことをやるのだろうが,この種の答案も,まぐれ当たりをすれば別であるが,たいていの場合,及第点を取ることはむずかしい。
 第3に,問題をよく読み,求められていることに対して的確に解答すること。講義で習った順序のとおりに(講義レジュメの順序どおりに)答案を作成しても,必ずしも設問の要求を満たすとは限らない。場合によると,講義で習った事項を組み立て直して解答しなければならないような問題が出題されるかもしれない。論理連関をしっかりと理解していれば,このような設問にも的確に対応できるはずである。
 第4に,論述問題では必ず改行をすること。短い論述ならいざしらず,15行を超えるような論述問題の場合は必ず改行すること。
 第5に,必ず「である調」を使い,「ですます調」は使わないこと。「ですます調」の答案は採点の対象としない。なお,「である調」と「ですます調」が混在する答案に時々出くわすことがあるが,論外である。この種の答案は,文章の大半は「である調」で書かれているのだが,最後の結論部分になると「ですます調」が顔を出す。おそらく,「である調」の文章を書き慣れていないため,無意識的にこうなってしまうのだろうが,こうした文章は,読んでいる方も恥ずかしくなる。残念ながら,平均して70枚に1枚程度,こうした混在スタイルの文章にお目にかかる。

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